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アーカイヴで紹介できなかったおしごとや、
ふと思い出したものなどをランダムにご紹介いたします。
その他よくあるブログぽく、くちはばったいこととかも
書くかもしれません。

2008年10月28日(火曜日)

近況とか

またすっかり間があいてしまいました。水面下ではもりもり活動しています。

アーカイヴのほうに、この間にお手伝いしたお仕事を追加しましたので
ぜひご覧ください。

秋あたりまでがんばりすぎたのと、寄る歳並み(泣)もあって
すっかりくたびれていました。
生み出すお仕事なので、くたびれてくるとなかなか厳しいですね。
なんとかがんばって乗り越えています。

ちょと燃え尽きた感があったので、初心に帰ろうと思い、
ものすごくどテクノな音楽でソロ活動したり、
お仕事の空いた時は、初心に帰ってデッサンの練習をしたりしています。


2008年5月23日(金曜日)

魔法(プログラム)使い見習い

カテゴリー: - poltern @ 11時29分51秒

すごい面白い本できました。

デバッグではじめるCプログラミング


えと、あいかわらず装幀やってるわりに中身については難しくてわからないのですけど、
Cのプログラミングを覚えるのに、間違えたり、間違いの意味を自分で考えたり、
泣きながらデバッグしたりしてその「考え方」を身につけるプロセスを追体験できる本。
言うとかんたんそうですけど、書籍として成立させるのは難しい企画ですよね。
もしかしたらわたしもこれでCが少しわかるようになるかも。

そんなわけで本の内容的にもしかけ盛り沢山なのですけど、
本文の設計も盛り沢山な感じです。すみませんありがとうございます、こんなにやらせて戴いて。
その上、本文イラストも描かせて戴きました。久しぶり。こんなに点数描いたのはじめてかも。

プログラムは魔法みたいなものと言われてほほう、と思いました。
そして企画の段階で、本書を進行するキャラクタ「見習い魔法使いのイーノくん」という子が
すでに設定されていましたので、イーノくんシリーズを描きました。
こんな子です。(設定画)。

おっス!おらイーノ。

ほんとに楽しかった。デザイナー冥利に尽きます。手に取った皆さんにも楽しく面白くありますように。


キングキラー・クロニクル3部作

パトリック・ロスファスさんという人の、ものすごい長編3部作のうちの第一部上中下が
もうすぐ書店に並びます。
はい、全部で9冊ってことですねー。果てしない!

「風の名前」(上)

「風の名前」(中)

「風の名前」(下)


なにより、諏訪原さんの絵がこの後も6点も見られるのかと思うと楽しみ。
ラフを戴いた時点で「うわー、かっこいい」とため息です。
訳者の山形さんとか、ファンの人ばっかり。しばらく楽しみだなー。

これも盟友の編集さんなので、見えるところ見えないところ、本文設計も含めてしかけだらけです。
お楽しみにー。


2008年5月22日(木曜日)

MACOTOせんせい

カテゴリー: - poltern @ 00時57分08秒

「少女ロマンス」高橋真琴・カバー

PARCO出版、高橋真琴先生の「少女ロマンス」。初版は99年でした。
先生のギャラリーに伺って古い原画を見せて戴いたり。お昼ごはん戴いたり。
その後m着々と版を重ねてらしたのですが、
今回7版でひさしぶりにオビをかけかえました。

「少女ロマンス」オビかけかえ

最近気に入ってる、シープスキンの80kgで「うっすら透け」です。
ほかのおしごとでもいろいろ使わせて戴いてます。別丁トビラとか。
シープスキン80kgで透けてたらポルター、みたいな。

下のレースは、先生の作品から拾ってトレス。先生の描き込みは細かいです。
小さいレースすべてにシャドウが描き込んであったり。
あと、先生入魂の「指先のほんのりピンク」。
オビ幅のラフ案で、あえてここをカバーしてうっすら透ける案も出したのですが、
先生からしっかり見せるようにお返事が。もちろんです、ここが入魂の一筆ですよね!

わたしはだらしない萌え絵みたいのばっかり描いてますが、
かなり先生の影響受けてるなーと自分では思っています。誰にもわからないと思いますけど(泣)。


2007年6月21日(木曜日)

温野菜

カテゴリー: - poltern @ 09時33分02秒

すっかり夏の空です。
夏なのでちょっと痩せようと思い、
またお肉に偏り過ぎの食生活も改めなくちゃということで
事務所で温野菜サラダが作れる状態にしました。
レンジでゆでる感じです。

冷たいサラダがぜんぜん興味がなくて、なんか固くてしんどいとか(老人発言

で、本郷の紀伊国屋みたいなこじゃれたスーパーにて
おいしいソースとかパルミジャーノとかパンツェッタとか
サラダのお伴をいろいろ仕入れてきて、
近所の安いスーパーのお値打ち野菜をレンジで暖めています。

先週1週間続けたのですが、なんだか眠りが浅くて疲れがとれません。
やぱりお肉がないとパワー不足なのでしょうか。
急な締め切りが重なったのですが、ぜんぜんがんがり抜けませんでした(泣)。

やぱり、お肉もちょとは必要かもしれません。あとバランス。


2007年5月11日(金曜日)

営業のごあんない2

カテゴリー: - poltern @ 10時41分37秒

間があいてしまいましたが、通常営業に戻っております。
お世話になっている方、よりお世話になりました。
もりもりがんがりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

相変わらず時差7時間サマータイム時8時間のヨーロッパ時間で生きていて、
渡欧した時に時差ぼけというものがまったく起きませんでした。
というより毎日が時差ぼけインジャパンであります。
勝手にそんなこと言ってるわたしはいいですが、連絡を取り合うお客様にとっては不便極まりないですね。
申し訳ございません。

相変わらず主たる連絡手段はメールで、時差を経てご連絡を取る形になっていますが、
昨今は迷惑メールが「迷惑っているレベルじゃねーぞ!」という状態で
これはもはや、社会インフラとしてのメールの信頼度が著しく低下しているということであり、
わたしとしては死活問題であります。てゆかスパム業者やめれ。

わたしは相変わらずお弟子さんをお願いせずにひとりでやっておりますもので、
出来る事に限りがありありであります。
物理的な作業量も制限されますし、判断できる範囲も限られています。

そこでわたしが最も重要と考えるのは「客観性の維持(というか死守)」なんです。
わたしが主に携わっている書籍やWEBサイト、広告媒体のお仕事では、
最小限の人員構成で行われることが多い上に、それぞれの領域ではかなりのスキルを要求されますよね。
わたしもいっぱいいっぱいでがんがっていることが多いのですが、
デザインや全体構成のディレクションを仰せつかった時に
細部に気を取られて全体を見失う状態がいつも心配になります。
みなさんぎりぎりの状態ですのできれいごとは言っていられないのですけど、
最終的に(少なくともデザインの範疇において)目的を全うする客観性を失わないようにするのは
かなり努力が必要だな、と思っています。

はい、お察しのとおり、時差ボケ勤務時間の言い訳をえんえん述べております。w
どこにも属さない、プレーンな瞬間を、一日の中にほんの少しでも持つことで
なんとか全体が整理されます。
わたしみたいな考え方の人間にとっては、GTD管理で改善される問題ではないんだなーと思います。
単純化・並列化を徹底しただけでは解決できない、「面倒な根本理念を都度確認する」みたいな
プロセスがどしても必要みたいです。

言い訳は長いと説得力がありませんね。

「孤独に歩め 悪をなさず 求めるところは少なく 林の中の象のように」

はい、親しい方はお察しのとおり、アニメでこの言葉が気になったクチですから
偉そうなことは何も言うつもりはないのですが、
ブッダの『ダンマパダ』の一節らしいです。
非常に考えさせられる言葉です。また、誤解や曲解も招きやすい感じがします。
わたしは、こんなスタンスでおしごとをすることを選びましたので
こういうことを徹底するよりほかないんだな、と襟を正しております。
学生時代にわけもわからず勉強した、世阿弥の花伝書が、
年齢を重ねるごとに説得力を持って迫ってきます。
簡潔な言葉で真理をついているものって、すばらしい&ありがたいですね。


2007年2月9日(金曜日)

がむしゃらときっぱり

カテゴリー: - poltern @ 08時03分58秒

数年前になりますが、思うところあってデッサンを習い直しました。
直したといっても、学生時代に部活でイヤイヤだったり
放課後のひまつぶしだったり、消しゴム用の食パンを食べてばかりだったり
美大を受験しなかったので、「試験に通るデッサン」とは無縁でした。
きちんとデッサンに向き合ったのは、恥ずかしながら始めてだったかもしれません。

今回のも所謂「試験に通るデッサン」ではなく、純粋に技術と感覚を磨いて
イメージを具現化する訓練が主な目的でした。
少し年上の知り合いの建築家で、美大の最高学府を何度も受験して苦労を知り尽くした人で、
普段からイメージについてゆっくりと語ることが多い人でしたので
先生としては適任でした。

定期的に集まって、ダイニングみたいなゆったりした場所で
テーマを決めて自由に描く、とても贅沢な時間だったのですが、
求めないかぎり技術は教えてくれませんでした。
あまりに自分に技術が足りない描画方法を要する部分では
本当に悩んでしまって、参考書を見たりしたのですが、
結局答えは出ません。

その時先生は
「教えてもいいけど、『答えが出ない』『思い通りにならない』と
あなたが思うということは、自分の中に理想のイメージが
すでに出来ている訳でしょう。それを表現する方法は
それこそ自分で決めなくちゃいけない。……

対象の複雑な形を単純化して分解していって、そう、
この球状の部分の立体感が気に入らないんでしょ?
方法論が見出せない時は、もう諦めてただただ
『丸くなれ、丸くなれ』と念じて
何本も線を入れては消しをくり返すしかないよ。
気に入る線が出た時、その方法が強く心にフィードバックして
自分の方法論が見つかるんだと思うよ」

わたしのデッサンは、あまり描き込んで真っ黒にする、という感じではなく、
かといってきっぱりした的確なラインで水墨画のように仕上げるでもなく、
至って生真面目で面白みのない描画だと思っています。

真っ黒のデッサンは想いの集積。試行錯誤の跡も残して
結果として像が立ち上がる。
きっぱりのデッサンは、1本のラインに想いを込めて
一発勝負に賭けている博打の成功例みたいなイメージ。
どちらも美しいと想います。

この経験を、おしごとでやっているデザインに活かすのに
やはりけっこう時間がかかりました。まだ悩んでたりします。
デザインの面では、わたしはどちらかというと「きっぱりライン」方向で、
博打に勝ち続ける訓練と経験の集積、という感じだと思っています。
雇われてデザインをしていた時は、これを研ぎすまして効率を極限まで引き上げることが
雇い主にとってもクライアントにとっても最良の恩返しだと思って努力していました。
効率の追求はおしごとの上ではとても重要な要素だと思います。

今、ひとりでこのおしごとに向かう時、デッサンの経験を経てから変化したのは
「もし可能で必要ならば、がむしゃらで乗り切る部分は許されるかぎりもがいてみる」
という時間を持つようになったことです。

全体のイメージを計画して、いくつか具現化して何パターンかのラフ案を作る。
相手とイメージを共有して、新しいイメージを受けたら修正する。
最初に描いた全体の方向性と照らして、より細部に踏み込む。
これらの作業を、決められた時間のなかで毎度同じように向き合って積み上げる訳ですが、
最初のイメージや設計図が曖昧だと、その後の作業も迷走しがちです。

今までは、設計図を仕上げることに少しこだわりすぎていた気がします。
最近は、許された時間のなかで、必要ならば時間いっぱいもがいてみたりしています。
技術的にきちんと積み上げていっても
どうしても仕上がりの全体像がしっくりこない時、
床に寝転がってうんうん唸ってみたり、無心になって別のイメージソースを取り入れてみたり、
デザインを始めた頃みたいにがむしゃらに試行錯誤してみたり。
以前は「時間がもったいない、他のことができるじゃない」と思っていた時間が
今はこうした時間に置き換わり、結果によい影響をもたらしているように思います。

ま、悩む時間が少ないに越したことはないのですが。


2007年1月24日(水曜日)

スキャナ

カテゴリー: - poltern @ 05時55分10秒

文化財をデジタルアーカイヴ化したり保存のためにスキャンしているそうですね。
掛け軸1本を5分くらいで1億6千万画素。ぎゃー。

1億6千万画素といえば、あのへんなデカいデジカメを思い出します。
1億6000万画素の超巨大デジタルカメラ」GIGAZINE

今お手伝いしている「ル・コルビュジエ プランズ」ですが、
フランスのコルビュジエ財団の資料室に詰めて、撮影形態でデジタル化しているらしいです。
掛け軸スキャナでも、読み取りサイズが足りない。すごく大きいのです。
コーデックスイメージズ
(モノクロ写真部分が作業風景の一部です)

ちなみにウチの事務所で1世代前に使っていたスキャナ、
A4を400dpiでスキャンするのにヒーヒー言う感じのボロですが、
あまりに邪魔なので粗大ごみに出そうと思って調べたら
処理費用は200円でした。


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