イラスト原稿2-高橋真琴
おしごとを引き受けるまで、高橋真琴先生のイメージは失礼ながら
「こどもの頃に女の子が持っていた文具の絵を描いていた人」
「いわゆる"少女漫画"的な、瞳の中の星を発明した人」
というくらいしか存じ上げませんでした。そしてなんとなく女性と思っていました。
久しぶりに刊行される先生の作品集ということで、
かなりしっかりと打ち合わせし、担当全員で
「真琴画廊(先生のご自宅に併設されたギャラリー)」に伺ったりしました。
担当の方から「少なくとも一点はかならず、あなた好みの絵が絶対あるんですよっ!」と
言われていたのですが、本当でした!
ギャラリーに飾られた絵や原画を拝見しているときに、
一点の絵にくぎ付けになり、それからどんどんのめりこんでいったのです。
先生の絵は「高橋真琴的」な皆の描くイメージを常に高次元でクリアしつつ
実はかなりバリエーションが広いことに、そのとき初めて気が付かされました。
「少女ロマンス」の表紙のイラストは4色分解なのですが、
マゼンタに蛍光ピンクを何%か混合し、分解バランスも調整してもらっています。
地色にも蛍Pがかなり混ざっていますので、マット二ス(後にマットP.Pに変更)でも
かなり目立つ表紙になりました。
「MACOTOのおひめさま」は、ちょっと豪華に箔押しです。
実はイラストの分解方法を失念してしまったのですが、おそらく「少女ロマンス」と
同じ仕様だったと思います。
このイラストの原画は、かなり褪色が進んでいました。
先生も大切に保管されているのですが、長い年月のうちにやはり
蛍光系のインクは褪色が進みます。
このイラストにはほんの少しカビも出ていました。
そのあたりを微妙に調整しつつ分解をお願いして、素敵な表紙になりました。
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