乙女のパリ絵本
おともだちの「コノハナブックス」というレーベルに参加しています。
シリーズ第一弾は「乙女のパリ絵本」といいます。
やまだないとさんの描く架空の女の子「mimi」が
パリを旅した記録のような感じの写真絵本といいましょうか。
実に多くの方がかかわっていて、その集合体をチーム名、著者として
「mimi*sucre(ミミシュクル)」と称しています。
わたしも早い段階から関わらせていただいて、
本やレーベルの世界観を造本や装幀でどう表現しよう、と考えていました。
でも、パリ撮影組や取材組、グッズ制作組のみなさんと、
まさに旅するようにイメージがまとまって行きました。
わたしは造本部分を担当したので、おもいっきり造本に絞ってご紹介しますね。w
こだわるところはこだわって、
POPなところはPOPに、
なにより「乙女」に、ということで
この落としどころに落ち着きました。
シュリンクしちゃうと、
本屋さんで中を見て戴けませんので。
ビニールかけ、カバーなし、オビ、本表紙は薄ボール上製、という仕様です。
タイトルは赤金の箔です。上品すぎたかもしれません。
本表紙の柄。
実は、まず書籍と連動したグッズ(布製のもの、
ポーチやバッグ、服など)を制作するために
木之花さん描き起こしの柄で生地を染めました
(染めるっていうのかな)。
生地の仕上りが入稿直前に間に合ったので、
完成した生地を高画質スキャンして
NTほそおりに4C刷しました。
生地に染めた柄が織りによってゆがんだりデコボコしたりしたものを
さらにほそおりの型押しの上に刷っているのですが、意外にしっくり、布っぽく仕上がりました。
花ぎれ。スピン2本入れてしまいました。
上製ですが薄ボールで、
見返しが紀州晒クラフトの69kgと薄いので
表紙の折り込みや背貼りがばれていたりして、
マニア的には楽しい感じです。
mimiです。すごくないとさんワールドだなーと
思います。
主役ですが、本のあちこちにこっそり現れます。
ネコもmimiなんです。ふたりともmimi。
基本的に本文の写真は木之花さん、ネームは
やまもとさんと編集チームさんにお任せして、
それ以外のところでかなり遊んでしまいました。
素材として、ヴィンテージの壁紙や
ポストカードなどをどっさりお借りしたので
嬉しくて狂ったようにアレンジして、
我に帰ってシックに収めたりしています。
センターの一折だけ用紙を替えて、
片ページギャラリーにしましたので、
うっすら透けています。
最初はしっかり透ける仕様も考えていたのですが
このくらい微妙なのもいいかもですね。
そして、表3をめくると付録。mimiからのおてがみです。
これ、ガイドブックなのです。取材から編集、組版まで、
やまもとさんチームにお任せしました。
短時間だったにもかかわらず、かなりこだわり&しんせつな
ガイドになっています。
旅先で見て、すごく頼もしいという感じ。
こんな感じで、mimiは透かし絵みたいにこっそり現れて
自由にパリを旅するヒントを
あちこちに置いていってくれています。
かなりオブジェ的に手触り感のある本に
仕上がっていますので、
ぜひ書店で手にとってみてくださいね。
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Comment by Visitor416 — 2007年12月2日(日曜日) @ 02時49分18秒
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Comment by Visitor225 — 2007年12月2日(日曜日) @ 02時49分31秒
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Comment by Visitor804 — 2007年12月2日(日曜日) @ 02時49分52秒
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Comment by Visitor238 — 2007年12月2日(日曜日) @ 02時50分16秒